> > 見極めたい、本当の“男の優しさ”って?

婚活サイト「エキサイト婚活」のコラム 見極めたい、本当の“男の優しさ”って?

あるパーティで、お酒を取りにみんなが並び始めたところ、私を押しのけるばかりか、私の前にいらした上品な老婦人もグイグイと押しのけて前に入り、いくつかのグラスを受け取った男性がいました。ナンなんだろうと見ていると、後方で談笑していた女性2人にお酒を渡しています。「わぁ、○○さん、優しい! 」「さすが○○さん! ありがとう」という彼女たちの声が。女性たちにさっきの彼の行動は見えていないと思います。

イジワルな私は思わず、その行動を彼女たちに告げ口したくなりましたけれど、もちろんそんなことはできず、それにその後、さらなる光景を目撃し、より衝撃を受けることに。その男性が、女性たちの空になったグラスを手に、前方のカウンターへ返すため歩いてきたのですが、その時は、まるで先ほどの行動は私の見間違いとしか思えないような丁寧さで、謝りながら人混みを分け、途中、お皿でいっぱいのトレイを抱えたウェイターさんを先に通してあげたりするジェントルマンぶり。そのほうがむしろ驚いてしまいましたよ。最初の傍若無人な態度とのあまりな二面性を目の当たりにしたから。

ただの失礼なヤツかと思ったら、知り合いの女性たちが後ろから見ている時は、ちゃんとマナーを守れるわけですね。彼女たちからは「優しい! 」と称賛を浴びていた彼。もちろんその行為は優しいかもしれない。でも、本当の優しさじゃない! たまたま見かけただけの何気ないシーンなのに、とんでもない犯罪シーンにでも遭遇したみたいにゼイゼイしてしまった自分。その後、彼は何事もなかったかのように(いえ、それ以外、何もなかったわけですが)紳士的な態度のまま、女性たちとお帰りになりました。

“家政婦は見た"的に騒ぎたいわけじゃないんです。自分だって、人が見ていないところでスカートに手を入れてタイツを引っ張りあげたり、その場のノリを壊したくなくて噂話や悪口にうなづいてしまったり、電車内でボーッと立っていて乗り降りする人の邪魔になったり、失礼なことや迷惑行為をいっぱいやってる。いや、もっと作為的なこともしてるはず。少しでもいい人に見せたくて、本当はムカついてる相手にも挨拶してみたり、好きでもない相手に「今度、メシでも……」って言っちゃってる。でも、でも……とこみ上げてくるのは、自己弁護の余地がないせいもありますが、彼の表面的な優しさにだまされちゃう婚活女子って多いだろうなあと思ったら、切なくなったから。

「好きな男性のタイプは?」「優しい人」という受け答えが定着して、早4半世紀が経っているような気がします。時代は変遷し、経済も男女のあり様もかなり変わったけれど、女性のその嗜好は基本的にそんなに変わってないみたい。それ以前はたぶん、「男らしい人」とか「私をグイグイ引っ張っていってくれる男性」なんて答えもアリだったかもしれません。でも、男らしい人ってナニ? という環境に慣れてしまって久しいし、グイグイ引っ張られてもイタいだけ。だけど優しくなかったらイヤだもん……という意識は健在。

優しさ、大切ですよね。でも、デートの時、電車内で私を座らせてくれるのは嬉しいけれど、前に立ってるおじいさんを無視する人はやっぱりツラいです。もちろんケースバイケースだけど。こちらの具合が悪かったりしたら、おじいさんに謝って座らせてほしいし、彼が調子悪かったら、自分で断って座ってほしい。そんな臨機応変な中にも、公徳心を感じられると言うことないのですが。憮然として、あるいは、われ先にと自分が座っちゃったりしたら、悪いけど次のデートは永遠にナッシングですよね。

強くなければ生きていけない、でも、優しくなかったら生きている価値がない…という言葉がありましたっけ。でも、優しさってわかりにくかったりする。表面的なだけじゃないかたちない優しさに気づけて、また、それを与えていける側でありたいものと念じます。婚活に切羽詰まってるからと表面にだまされないで、“急がば回れ"をスローガンに!
(稲木紫織)

2013.12.10

エキサイト婚活で婚活はじめませんか?
無料会員登録をするだけであなたにぴったりのお相手が探せます!

無料会員登録してから探す

婚活コラム一覧へ

ページTOP