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婚活サイト「エキサイト婚活」のコラム 結婚こそ自分に正直でありたい! でも……

結婚を1カ月後に控えた女友達が遭遇した、私自身も忘れられない出来事がある。相手の男性が、結婚を少し待ってほしいと言い出した。驚いた彼女が理由を聞くと「他にどうしても気になる女性が出てきてしまったので、その人とつきあえるかどうか試してみて、それから決めたい」という返事。そして、ショックを受けて口もきけない彼女に「僕は自分に嘘をつきたくない。自分に正直に生きたいから」とのたまったという。

その問題が、友人間で議論の的となったのは言うまでもない。「自分に正直であるために相手を傷つけてもいいのか」という意見が議論の中心だった。ドラマか映画なら、主人公がそう叫び、素直になれた2人がハッピーエンディングを迎えるであろうラストシーンに使われる台詞だ。「自分に正直になったら、あなたを愛してることに気づいた!」とか。しかし、現実はラブコメ映画みたいにはいかなかった。その彼は、確かに自分には正直なのだろう。ただ、彼女を深く傷つけることまでは想定していたのかどうか。

自分に正直に生きたいとは思う。でも、それが誰かを不快にしたり傷つけたりするかもしれないのであれば、結婚年齢に達している大人は、自分の意見や欲望の示し方を考慮すべきではないだろうか。あまりに周囲に気を使い過ぎて、自分のことはいつも後回しという我慢強い人に対してなら、もっと自分を出してほしいと思うものだけれど。

自分に正直にしか生きられない人は、それを丸ごと認めて愛してくれる人と出会えれば幸せだろう。わがまままでが愛おしい、と思ってもらえるようなら。だが一生、そんな結婚生活が続けられるかといったら難しい気がする。自分にも相手にも正直で、さらに相手を包み込めるようなキャパシティがなければ結婚しちゃいけないだろう、とムカついた。

後日談だが、ちょっと気になる女性に相手にされなかった彼は、女友達に再び猛アタックして、友人たちの心配をよそに2人は結婚してしまった。そして2年で離婚した。彼女は現在、再婚して妊娠中である。ジェットコースターのような人生だが、幸せそうでこちらまで嬉しい。今だから聞ける話として、2度の結婚の違いを聞いてみた。

「別れた彼って、いざとなると黙り込んじゃってケンカにも話し合いにもならなかった。結婚前のことを気にして、自分に正直になれなかったんだと思う。とにかく話ができないのがつらかった。すごく孤独になっちゃっていたたまれなかったの。今のダンナさんとはすごいケンカもするけど、ちゃんとコミュニケーションがとれる。ラクなんだ」

一番嫌だったのは、他に気になる女性ができて自分に正直に行動したことより、彼女を傷つけないために自分に正直じゃなくなったことだという。ミステリー小説みたいな皮肉などんでん返しの結末に唖然とした。前夫が自分に正直であり続けたら、2人が別れなかったどうかはわからないが。

「それに、自分に正直っていうと聞こえはいいけど、世界中を敵に回しても自分の信じる道を貫き続けるっていうような次元ならともかく、勝手なだけだったりするじゃない? 自分に優しいだけじゃ人としてどうよって思うもの」

結婚ほど自分に正直でなくちゃいけない事柄はないのではないか。それこそ全世界を敵に回してたとしても本当に自分の好きな人とすべきだろう。そして結婚したのなら、お互いに最良のパートナーだと思えるように、日々努力し合うのが結婚生活ではないだろうか。正直に生きることが相手をも幸せにできるようでありたい、と心から願う。
(稲木紫織)

2013.01.07

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