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彼の理想と本当の自分との差が不安・・・

30代女性

ご相談内容

最近出会った年上の彼がいます。
ただ、惹かれる分部もあるものの威圧感を感じることもあります。

彼は「女性は素直で従順で可愛く、甘えてくれることが一番」と言います。
私はそのように見えるようですが実際は反対で気が強くて可愛げのない女です。
彼の理想と本当の自分との差が不安です。

お互いに好意を持っていることは確かなのですがこの先のお付合いに迷いがあります。

アドバイザーの答え

ご相談を拝見いたしました。

従順で甘えてくれる女性が好みで、威圧感を感じさせることもある男性というのは、いかにも男性的で“俺について来い”タイプかと思えますが、うがった見方をしてしまうと、女性から甘えられることで、「俺は頼られている。俺がいなくちゃこの人は生きていけないんだ・・・」と、逆に自分の存在理由というか、生き甲斐にしている場合もあるかもしれませんよね。
本人は決してそう思っていないでしょうが。

「彼女は俺が守ってあげないといけないんだ」
という発想は、男性にとってはある種、自然な発露でもありますし、男性がまったくそういう発想を持っていないと女性は困ってしまいます。

かといって、「俺がいるから彼女は生きていけるんだ」とまでの思い込みになってしまうと、やや勘違いが加わり、女性を自分の所有物のように思ったり振る舞ったりする場合が出てきたりして、女性が他の男性と一言話しただけで激怒したり、ちょっとしたものを買うのにも相談しないとひどく怒ったり、あるいは傷ついたりということに及んでしまうことも。

そして、それを男性本人はまったくおかしいとは思っておらず、「こんなに思っているのに、心配しているのに、愛しているのに・・・」という感情だと思い込んでいる場合があるわけです。
女性側もそう思い込んでいる共依存の場合もあるでしょう。

また、「威圧感を感じさせる」という現象は、多くの男性に見られるもので、「バカにされたくない」「なめられたくない」という気持ちが女性以上に強く、仕事柄、立場柄、偉そうにしていないと対外的にまずいという場合もあるでしょうが、たいていは、動物と同じで強く出ることで相手を威嚇し、相手が下手に出ることで自分が強く思えて快感を得る、ということのようです。

本当に優れた強い人というのは、どんな時も謙虚で、決して自分の能力や経験をひけらかしたり、人を見下したりしないものだと思いますが。

ただ、これらの感情的発露というのは決して異常ではなく、あくまでバランス次第。

あまりにちょっとしたことでキレまくったりスゴんたりしていたのでは、反対に「ちいせえヤツ」とレッテルを貼られてしまうものですが、そういうこだわりに自分でがんじがらめになっている人もいます。

かといって、男らしさのかけらもプライドもなく、いざという時に女性を見捨てて逃げてしまったり、それどころか女性を楯にして自分だけ助かろうとしたり、「俺はどうなるの?」と、泣いてばかりいたのでは、それこそ困ってしまいますが。

男性の男性性は、まさに性欲と同じで、強すぎても弱すぎても問題になる場合があります。
でも、それによって世界が回っているのもまた厳然とした事実。

妻や恋人に「愛してるからがんばって!」と言われて、発奮しない男性は少ないでしょうし、女性に誉められることで元気になれる男性だからこそ、バーやキャバクラといった場所に通ったりするのではないでしょうか。

実際、女性の誉め言葉ほど男性を男性として輝かせるものはありません。
たとえば、かつてのアメリカ大統領夫人ジャッキーは、夫のジョン・F・ケネディに、
「あなたって最高! あなたは世界一! あなたほど強い男はいない!」
と、毎日言い続けていたそうです。

彼女のそういうささやきによって彼は大統領になれたというので、男性に自信を持ってがんばってほしかったら、ずっと誉め続けましょう・・・というアドバイスの事例としてよく目にするエピソードです。でも、実際は、ジョンの両親が不仲で父親が母親に暴力を振るうことが多かったせいか、ジョンは大変傷つきやすい弱さを持ったキャラクターで、結局は自らも同じ方向へ、さらには変態性欲へと駆り立てられていってしまった・・・と、書かれた書籍を読んだことがあります。

ここまで極端な話は別として、もののわかった女性なら、甘えるところは甘え、男性のプライドを傷つけないよう立てるところは立て、お互いにとっていい方へとうまく誘導してしまうもので、それができてこそいい女、という意見もあります。

ここまでお読みになって、何がとうとうと始まってしまったんだ・・・とお思いでしょうね。

私が申しあげたいのは、男性が男性らしく振る舞っているからといって、事実は本人がそう見せているように単純ではないかもしれない、ということ。

もしかしたら、あなたの彼は、心の奥底では非常な孤独を抱え、魂レベルでは甘えたくてたまらないかもしれない。でも、それをすると自分が崩れてしまいそうで恐い。甘えてくれる女性を守っている、と思うことでどうにか支えられているプライドであったり、男らしさの呪縛や見栄であったりするかもしれないのです。

また、問題は、彼の理想と本当のあなたご自身の差、ということ以上に、あなたの本当の理想と彼のギャップ、ということではないでしょうか?

あなたご自身の理想の恋愛、理想の結婚とは?
そのビジョンを明確にお持ちになることが先決だと思います。

そのうえで、今後のおつきあいの在り方を考えてみましょう。

あなたがご自分で言っておられる「私は実際は気が強くて可愛げのない女」
という描写を、そのまま受け取ることはやはりできません。
というのは、見た目はどうあれ、そういう要素が本当に強い女性に、男らしさを全面に出したい
男性は本能的に近づいてこないものだから。

そして、実際は違っていたとしても、男性から見た女性らしさというものを、あなたはちゃんと持っていらっしゃるのだと思うのです。
それはとても素敵なこと!

彼が認めてくださっているその部分を存分に発揮して、あなたがあなたらしく生きられる方向へと彼を誘っていってさしあげていただきたいと思います。
相手にそういうふうに見えてくれてないと実現できないことなのですよ。

その前に、本当のあなたってどんな女性なのですか?

気が強いとおっしゃっても、カッとなったらいきなり街中で彼に往復ビンタをくらわせても全然平気・・・とか、そういう感じではないのでしょう?
一応、何でも「はい、はい」と聞いてあげることはできるけれど、本当はそうしたくないとか、彼に対して口答えと思われそうな自分の意見をぶつけたくてたまらなくたくなるとか、そういう感じなのではないですか?

それとも、どこかで彼のことを冷笑していらっしゃるのですか?
もしもそうなら、もう一度、彼のことを本当に好きだと思っているかどうか、ご自分の心によくよく尋ねてみてください。好きでないなら意味のないことです。
まだよくわからないけれど、かなり好きは好きで、もうちょっとつきあってみたいと思っている自分がいる・・・と思われるのでしたら、ここでやめては惜しいですよね。

「私はジャッキーになんかなれない」と思われるかもしれませんが、あなたが、可能であるなら表現したい本来のご自身のキャクターを、いきなり雄々しく宣言するのではなく、彼が受け入れられるテンポで小出しにしていらっしゃることをお勧めしたいです。

彼が疲れていたり落ち込んでいたりする時に、「たまには甘えていいんだよ」、「頼りにしてるけど、私の前ではいつもカッコつけなくていいからね」と言ってみるとか、「いつも男らしくしてると疲れない?」って聞いてみるとか。
決して吐き捨てるようにでなく、それこそちょっと甘えて言ってみてください。

その段階で、彼が不機嫌になったり怒りだしたりして収集がつかなくなったら、その時のあなたの感じ方次第ですが、「私はおつきあいしたいと思っていたけれど、残念ながら無理みたい」と、伝えてさしあげてください。

そこをクリアしたら、その次は、あなたご自身の意見をおっしゃること。

彼の意見を全部聞いた後で(決して途中でさえぎってはいけません)、どうしても言いたいことがあったなら、「私はこう思うんだけど・・・」と穏やかに話し始めてみてください。

その段階で、彼から「男の仕事に口を出すような女は嫌いだ」とか、「女のくせに・・・」といった発言が出るようなら、あなたのその時のお気持ち次第ですが、前記と同様、お断りなさっていいのではないでしょうか?

こういった段階をまったく踏まないで、今、おつきあいをやめてしまったのではあなたはきっと後悔なさるのではないでしょうか?
でも、手に負えないなと思ったら、どうぞご無理なさらないでくださいね。

弱い男ほどよく吠える、などと言っては失礼かもしれませんが、おつきあいがあまり深くなってからだと、他人に威圧感を感じさせずにはおれないプライドの強い男性は、どんなに真実の理由を伝えても、自分を否定されたと思って、必要以上に傷ついたり凶暴になったりする場合があります。

あなたに必要以上のリスクを冒してほしくありません。
とはいえ、ご自分のキャラクターと彼の理想との距離感を、冷静に見据えていらっしゃる知性的なあなたのことですから、必ずやポジティブな会話へと導いていらっしゃれることと信じています。

あなたが彼に惹かれていらして、お互いに好意を持っていることが確実だと感じられるなら、もう少しだけおつあいの範囲を広げてみることです。これはあなたが、自分自身をさらに知るうえでも有意義なレッスンとなるでしょう。

男性に命令されたり指図されるのが大嫌い(大好き)、
男性に甘えるのが(甘えられるのが)大好き、
自分の言う通りに相手がしてくれないとイライラする(しない)、
などなど・・・、自分は本当はどうなのか、今一度、自問なさってみてください。

そのあたりのニュアンスを確かめ、相手次第で違ってくるかどうかを知り、その時その時で自分の感じ方が変わるかどうかを気にしてみてください。
想像しているだけではわからないことが、ご自分に関してもあるものです。

人生において、いろんな役柄を持てるほうが、そしてそれを許容できる相手とつきあえたほうが、さらに楽しく豊かなものになるような気がしますけれど、それもあなた次第です。役割分担がはっきり分かれていて、ずっと甘えられる側担当と決まっていたほうが気が楽、という人もいらっしゃるでしょう。

あなたがご自身本来のキャラクターを小出しにしながら、彼に惹かれているのはどこなのか、彼の望んでいるタイプじゃないと感じながらも好意を感じているのは何でなのか、ということ意識なさってみてください。

さらに信頼関係が進めば、彼は意外にあなたに甘えてくるかもしれません。
そうなったらあなたとしてはどうなのでしょうか?
これからの様々な変容に、全身を研ぎ澄ませながらどうぞ楽しんでくださいね。
心からご健闘をお祈りしております。

響子

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